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缶のまわりのこと

お菓子のミカタの菓子缶をご使用いただいている洋菓子店さまの声や
缶にまつわるあれこれをご紹介します。

>お客様の声2024-11-05

詩穂音(茨城/日立市)

お菓子とアートの相互関係

ケーキと紅茶が楽しめるカフェ 詩穂音(シフォン) さんは創業70年以上の地元和洋菓子店 大高かおる堂 さんの姉妹店として愛されています。マダム(ユウコさん)はお菓子を焼き、カフェのマスター(ツトムさん)は本物の画家さん!お茶を飲みながらアートが楽しめるという一風変わったお店にお邪魔しました。


 

ユウコさん(以降:ユ)

マスター(以降:マ)

 

カフェ?ギャラリー?教室

:日中は詩穂音をマスターに任せて、営業が終わったら受験生向けにデッサン教室もやるんです。私はひたすら大高かおる堂の方でお菓子作りしてますね。かおる堂の生菓子とかも手伝いながら、ここのお菓子は全部ひとりで焼いています。

最初はお菓子をもっとこう見せたいとか思ってたのに、マスターが絵ばっかり飾ってお菓子がだんだん隅に追いやられちゃって。

「こうしてよ、あぁしてよ!」とか言ってたんですけど、でもお店に立って売ってるのはマスターだし、だんだんしょうがないかなって思って諦めがつきました笑

 

お菓子とアートの相互関係

:最初は絵を見てくれる人もいなかったんですけど、継続してると習慣になってきて。この場所の空気とか、お茶やお菓子を楽しみながらってのがそうさせるのかなって。それが絵を買うまでに至るっていうのが日立に来ていちばんの収穫ですかね。

お菓子・お茶を売るっていう場に、たまたま画家の自分がやってきて。美術館に行かない人や、銀座のギャラリーに行ったことない方が、うちで見て最終的に家に絵を飾ってくれたっていうのは、このエリアにも絵を買おうとする方がいるという新たな発見があったので。

ユウコさん曰く財布の紐が硬いと言われるエリアで、東京の作家たちの間では「詩穂音は絵が売れる」なんて言われてるらしいですよ。だからってギャラリーでも絵を買うかっていうとそうじゃなくて、ここでお茶しながら通ってる間に、絵が欲しくなっちゃう。お店としてまとまってはないけれど、ギャラリーカフェとして川尻という静かな街にもたらした面白い変化・やりがいかなと思います。

 

東京での展示の際にはユウコさんのお菓子を置かせてもらって、何万円かする絵の中で1,000円や1,500円のお菓子はかえってリーズナブルで。結構買ってもらえたんですよ。

 

ちょっともどかしいこと

:コロナ禍でネットショップがすごい動いた時はずっとレモンクッキー焼いてたもんね。一週間に10缶とか20缶しか作れなくて。忙しそうってよく言われるんですけど…ただ体が開かなくて、時間がうまく使えない。

:僕らの仕事は体が開かないから絵描くしかない笑

ここにいなきゃいけないから。

:以前は私がSNSでお菓子の発信をしてたんですけど、いざお店に来てみたらマスターがいるから、お客さんも「えっ」てなるんですよね。マスターがお菓子の宣伝するとなんかおかしくなっちゃうし、私がしたらしたでお店で対応できないしで、あんまりしなくなっちゃったんです。

:最近はユウコさんが発信をあんまりしないから…僕の発信ではお菓子についてあんまり触れないように。怒られちゃうから笑

僕のを読んで来られる方は、誤解なくマスターが店にいるって知ってるんでしょうけど。instagram見てこられるとやっぱり…。

 

ユウコさんのこれから

:お菓子部門を独立させたいです!ゆくゆくはお菓子を売る専門店をやりながら、詩穂音もできれば。マスターに委託しないお菓子がどれくらい動くのかを知りたいってのもあります笑

忙しいとなかなかできないので、生きてるうちにできればなって。

 


 

取材後記

お菓子とアート。どちらも創作という分野では良きライバルとして、けれどその相乗効果により大切な相棒として。日立でも東京でも愛される、名コンビという印象でした!

お忙しい中取材のご協力、本当にありがとうございました!

今回お話をお伺いしたのは...

PROFILE

詩穂音

ADDRESS
〒319-1411 茨城県日立市川尻町5-5-8
OPEN
11:00〜19:00(水曜定休)
WEB
https://www.chiffonkun.com