缶のまわりのこと
お菓子のミカタの菓子缶をご使用いただいている洋菓子店さまの声や
缶にまつわるあれこれをご紹介します。

>お客様の声2025-05-01
haba sa hana(大阪/庄内)
姉妹で立ち上げた工房から「喜界島ざらめ」の美味しさを全国へ
大阪府・庄内より「喜界島ざらめ」をという鹿児島・喜界島産粗糖を使用したお菓子を作るhaba sa hanaさん。
喜界島ざらめの美味しさを伝えるべく、小さな工房から焼き菓子を作る店主・木村さんにお話を伺ってきました。
きっかけは趣味のお菓子作りから
私たちの母とおばあちゃんが喜界島出身で、小さい頃からおばあちゃんに送ってもらったお砂糖(喜界島ざらめ)とかサトウキビとか、喜界島のものをよく食べていました。元々趣味でお菓子作りをしていて、子供にケーキとか、ざらめを使いながら作るんですけど、ざらめの扱いが難しくて失敗したりして。お互い報告してたんです。それが根本にあってゆくゆくは何かやりたいなって話から、じゃあそれに向けてお菓子教室行ってみようかなとか。前は二人とも普通の会社に勤めていて、お菓子はずっと独学だったので。
私がすごいスピードでレッスンをクリアするからか、先生から「イベントに出ませんか?」って言われて。じゃあやっちゃおうかなって笑。色々な良いタイミングがあって、会社も辞め、とんとん拍子にお店ができました。
お互いの得意分野を伸ばして
最初は二人でやっていたんですけど、今はお店は私一人でやっています。お菓子の製造もほぼ一人で。最初は色々初めてで全然わからなかったので、二人で協力しながら。今はもう六年目になるので慣れてきて、お店は私がやる、妹は妹の得意なことを生かしてお店の定休日にお菓子教室を開いています。
妹は新しいのをどんどん作る方が好きだったり、社交的なので人と話すのも好きで。私は同じものをコツコツ作る方が性に合ってるのでお店の方を、という形でお互いのやりたいことに分かれています。
もっと喜界島ざらめを全国へ
オンラインで売りたいっていうのが最初の希望だったので、お店というより工房がメインで地元の人に少し買ってもらえたら、ぐらいの感じでした。この辺地元なんですけど、パティスリーがあんまり無いというのもあってかギフト需要がありました。それに応えていく形でギフト商品を増やし、商品数も増えてきたので中を改装してちゃんと商品を置けるようにしました。クッキー缶もギフト商品として使ってもらいたいなという想いがあって、ブームもあって作ろうとなりました。
何もかもわからない中でのスタートで、作る量もわからないし、最初は週に三日間くらいしか営業できなくて。三日作って三日売るみたいな。ようやく去年になってから定休日を日月祝にして、他の日を営業って形になりました。
でも本当はオンライン販売をメインでやりたくて。ちょっと前まで喜界島なんて誰も知らないって感じだったんです。でも国産100 %のお砂糖を食べるって中々無いじゃないですか。それを使ったお菓子はこんなに美味しいよってことを全国の人に知ってもらいたい。伝えたい。だからオンラインでどんどん全国に広めていきたい。
もちろん、お店に来てくださって直接声を聞けるから気がついたこともあって。パウンドケーキのラスクにほんの少ししか入れてないキャラメルナッツを、これが美味しいって言ってくださるお客様がたくさんいて。このざらめは焦がした方が美味しさ伝わるかもしれない!と思って、その声からキャラメルを使ったお菓子を増やしたんですね。フロランタンとか、パウンドケーキとか。自分たち、当たり前に食べてるから気づかなくて。そこからフロランタンが人気商品になり、昨年末には日経新聞にも取り上げていただきました。
ギフトBOXのデザインは木村さんのイメージから!
デザインを形にするのはお願いしてるんですが、パッケージのイメージや色とかを考えるのが好きで。こだわりが強い分、自分で考えないと気が済まない笑。既製品から自分のお店に合うものを探すのが本当に大変で。プリンス缶はすごくお店に合うのでたくさん使っていますし、やっぱりとても人気です。
このお店の内装も、簡単に絵を描いて工務店さんに「こんな感じで作ってください!」ってお願いしました笑。お店の外観の上のエメラルドグリーンは、喜界島の海の色をイメージしています。
「毎日が勉強です!」
たまたま選んだ小麦粉が、和菓子に使われる小麦粉で。製粉屋さんに「洋菓子用じゃないですけどいいんですか?」って聞かれたんですけど、それがざらめに合ってたんです。私たちがどこかで修行したとか、パティスリーで働いたとかそんなんじゃないので、知らないからこそやってきたというか。小麦粉選びも、もし「焼き菓子にはこの小麦粉」という先入観があったらこの小麦粉は選ばなかったかもしれない。ざらめが生菓子に合わなかったというのもあるんですけど。焼き菓子に合うお砂糖なんで、焼き菓子で。
今でも失敗しまくりますし、商品がお店に並ぶまでもすごい時間がかかります。すんなり行ったことがない笑。でも、できた時はすごい嬉しいですね。
ざらめも年に一回しか買えないんですよ。サトウキビの収穫の時期があって、砂糖に変える時期にしか買えないんです。喜界島のサトウキビも日本中にある製糖工場に入って、他の砂糖と混ぜて精製されて色々な砂糖に変わっていくので、精製前の一部分を買ってるっていう感じです。とても希少です。
これからやってみたいこと
オリジナル缶もいつか…いつかはやってみたいなと思ってます。今、フロランタンが人気なんですけどクッキー缶に入ってないので、それを入れたクッキー缶を作りたいなと。 クッキー缶に「フロランタン入ってないの?」って言われて笑。
喜界島は魅力的な特産品がたくさんあるんですよ。中々手に入らないので難しいのですがタンカンというみかんを使ったタルトとか。そら豆粉を使ったお菓子とか、胡麻とか…
あとは、小さい頃おばあちゃんが作ってくれてた、喜界島には真っ黒なよもぎ餅があって。それも作ってみたいんですけど、焼き菓子じゃないですね笑
取材後記
喜界島愛に溢れたお菓子作りとこだわりが詰まった焼き菓子たち…
皆さんも「喜界島」にも「喜界島ざらめ」にも興味が湧いてきたのではないでしょうか。喜界島ざらめの魅力が、お菓子に乗って全国に広まっていきますように!
お忙しい中、取材のご協力ありがとうございました!
今回お話をお伺いしたのは...
PROFILE
haba sa hana
- ADDRESS
- 〒561-0832 大阪府豊中市庄内西町2丁目7-32
- TEL
- 06-7181-4661
- OPEN
- 11:00〜17:00(定休・日月祝)
- WEB
- https://habasahana-store.com