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缶のまわりのこと

お菓子のミカタの菓子缶をご使用いただいている洋菓子店さまの声や
缶にまつわるあれこれをご紹介します。

>お客様の声2026-06-01

La Vanille(兵庫)

お客様からもスタッフからも愛されるお店

兵庫県西宮市上甲子園にお店を構え地元に愛され25年、パティスリー ラ・バニーユさん。

SNSから伺えるスタッフさんとの”絆”についてお話を伺いました。

 

 

甲子園にお店を構えたきっかけ

シェフ:地元の熊本から出てきて、18年くらい帝塚山のポワールさんで勤めてました。

ここに店を構えたのは全く「縁」としか言いようがないですね。50軒くらい見たけど全然なくって。するとその時お付き合いしてたショーケース屋さんがすごくいい方で、見つけてくれたんです。ここどう?って。

25年前はこの辺りも社宅だらけだったんで、いけるかなぁと思ってたんですけど、これがリーマンショック以降全部潰れていったんですよ。その時お客さんも離れていっちゃいましたね。でも時間はかかりながらもまたマンションが建って新しくファンになっていただいて。

 

 

お菓子のミカタとの出会い

シェフ:当時facebook見てたら「写真の撮り方教えます」って記事を見て。缶の会社なんて知らずに、そういうのから勉強しないとなぁと思って参加しました。行ってみたら缶の大きい工場があってびっくり。そっから缶使ってみようかって。

 

マネージャー:最初は既存のクッキーが入らへんどうしようって。この缶あるからここに入る映えるお菓子作ってって言うて、みんなで相談しながら。

 

しみず:商品開発のアイデアのために何か見たりされるんですか?

 

松浦さんinstagramとかは色々見たりしてるんですが、すでに頭の中には理想があるので。

 

シェフ:あんまりinstagramとか見過ぎるとパクりたくなっちゃうから、週に一回くらいしか見ないですよ(笑)

 

マネージャー:シェフは中身が乙女なんで、可愛いお菓子ができるんですよ。

あとは「私が食べたいから作って」ってことも多いですね。カステラが食べたいからオーブン屋さんへスタッフと一緒に行って焼き方習ってきてお店で出しちゃう。動機が仕事じゃなくて”食べたい”(笑)

 

シェフ:バームクーヘンも私が食べたいから作ってくれ〜って。機械まで買って。

 

しみず:その動機がお店を動かしてるんですね。

 

マネージャー:シェフに食べたいから考えてって言うと、出てくるまでがすごい早いんですよ。こういうことはあんまり言いたくないけどちょっと天才なんかなぁって。

 

シェフ:い、今聞いたことないことを!誉めないあなたが!嬉

 

マネージャー:こんな次々アイデアが出てくるって多分あんまりいないよね!出てきたレシピもスタッフができるように頭の中だけで温度やグラムまで細かく書かれてて。

 

シェフ:長年やってますからね。一人で雨音BGMとかかけながら考えるといいんですよ。すーっと集中できる。

 

マネージャー:やってって言うとぱっとできるから、そこはかなわないんですよね。

 

 

スタッフさんを雇用し続けてお店を維持できている経営スタイルについて

シェフ:僕は基本的に0から1を作るのが仕事です。あとはオペレーション組んだらもう引きます。朝から晩まで働いて、あれこれワーワー言われたらビビっちゃいますよ。僕はもう洗い物したりイチゴ切ったりとか補助的なことやって、居ても4〜5時間くらい。仕事の内容も全部彼女たちに決めてもらってます。0から1にするためにはインプットの時間が大事なので。昨日もファストフード店へ行って本読んでました。よくセミナーにも行きましたし。どうしたら人が続くかなって。

 

マネージャー:シェフは開発するのが得意なので、レシピをずっと書いてて。絵を描いて、その横に作り方や材料のグラム数を細かくメモして、その試作からスタッフと一緒にします。

 

シェフ:レシピ書き上げたら大体一発勝負が多いですね。もう山ほど作ってきた中での感覚でレシピ書くんで、そんなに大きくは外れないですよ。

 

マネージャー:ちょくちょく変更もあるので追いかけるのが大変!走り書きも多いんであのメモどこいった!?って大騒ぎですね。コロナで時間があった時は、1日に5〜6種類もレシピが上がってきたり。彼女たちもそれを楽しんでくれてます。

試作したら当然食べるんですが、完成して販売してからも自分で買ってまで食べるんです。ポイントカードも貯まってお買い物券が出ちゃうくらい!

 

シェフ:年間売り上げ10位くらいにはランクインしてるはずですよ。

 

マネージャー:パートさんも含めてスタッフみんな買ってくれるんです。うちのお菓子を好きでいてくれるから、続けてくれてるんやと思います。

 

シェフ:こんな仕事してるくらいですから、食べることが好きなんですよね。

 

マネージャー:以前にもみんなで中華を食べに行った時は、タロット缶チューリップ持って「何入れようか〜」って話しながら飲んでました。

 

しみず:スタッフさんや皆さんで食事や飲み歩きされるんですね。

 

マネージャー:シェフはスタッフと親子ほど歳が離れてるんですけど「今飲んでるけど来ない?」って気軽に誘うんですよ。スタッフの2人も行くよね?

 

シェフ:BARで1人飲んでたら寂しくなって電話しちゃう・・・。

 

マネージャー:そしたら「行きますけどお腹すいたから先にご飯から」って言うて(笑)女子だけの女子会とかもあります。多分気は使ってるんやろうけど、ほんまに?ってくらいバクバク食べてくれる。好きなん食べ〜って言うと大体メニューで一番高いのを選ぶ。

 

松浦さん:それはめっちゃ語弊があります!笑

 

しみず:家族のような距離感なんですね!

 

 

松浦さんと村山さんが、このお店で働くことを決めた理由はなんですか?

 

松浦さん:自分のやりたい仕事がこの場にあるってことが1番ですね。色々やらせていただけるのでやりがいはあります。新卒からなので比較はできませんが。自分から新しいことを提案するってわけじゃないんですが、シェフやマネージャーから新しい仕事を振ってくださるので、それを自分のものにしていけてるかなって。

就職は兵庫か大阪でって決めてて。学生時代にいろんなとこ食べ歩いたんですけど、その中でも接客が良かったのが、1番惹かれたところです。

 

シェフ:でも当時は人が揃ってて、募集もかけてなかったけど「募集は出ますか?」って来てくれて。どうしても働きたいからってグイグイ来てくれたから、その熱意があるんだったらって採用したんです。

 

村山さん:私は中途で来ました。以前はパティシエ志望で結婚式場に入ったんですが、最初は調理をして欲しいって言われて。だんだん肉場、魚場、ソースまで行って「もうだめだぁ」と思って、製菓がやりたくてここへ。サイトで探してケーキを買いに来て、いいなぁって感じました。

 

マネージャー:他のお店の方からよく聞かれるのが「スタッフをご飯とかに誘ってもいいの?」「断られへんの?」「無理して来てるんじゃないか」って。用があったら普通に断られることもあります。

 

 

シェフとマネージャーさんがスタッフとの関係性で「自然体でいることの大切さ」に気がついたのはどんなきっかけが?

 

マネージャー:私はお店がオープンした時に27歳でした。最初は製造もできないし人の上に立ったこともなく、なかなか言うことを聞いてもらえない。取引先の人に偉そうに言われたりバイトに間違われたり。強めに注意したら「上から言われて嫌やから辞めます」ってこともあって、だんだん腹が立ってきましたね。ある時から気を使うのをやめて、もう思ってること言うてやろうって。ニコニコしてなかったら「なんか暗い?販売やから明るくして」とか。そしたら今度は、取引先の人がシェフに「今日オーナーいらっしゃいますか?」って私のこと尋ねられたりとか(笑)あとから入ってきたパートさんからは、シェフが雇われてると思われたり。そこから裏表もなく思ったことをストレートに言うようにして、嫌じゃない人はついてきてくれたなって感じです。

うちは子どもができるのがすごく遅くて。2人とも現役バリバリで朝イチから深夜までってのを13年くらいやってたんですよ。多くの人がお店をオープンしてすぐくらいに出産して、お店作りと子育てがいっぺんに来てるみたいですね。

 

シェフ:子どもがいなかったから一緒に朝まで飲みに行ったりもしてましたからね〜。

 

マネージャー:お店作りの時期に、子育てのために抜けてて、シェフが一人でお店を作ってきたから、仕事に復帰してもその雰囲気のままなかなか言いたいことが言えないみたいですね。「どこまで言っていいの?」って聞かれるんですけど、全部言えばいいんじゃないかな〜。

ここまでやらせたら大変やから〜って皆さん気にされるるんですけど「ちゃっちゃと(早く)やってって言うたらええんちゃう?」って(笑)

 

しみず:スタッフさんとのいい関係を作れるお店って、シェフや経営側の人たちが、あえて引く時間を作らないと育つ場ができないのかもしれませんね。

 

マネージャー:そうですね。シェフがスタッフに厳しく言うて帰った後「厳しく言いすぎたから様子見といて」って電話かかってくるんですけど、みたらスタッフたちゲラゲラ笑ってるから気にすることなかったなって。ずっとシェフや私たちがお店おったら気を遣いますもんね。スタッフだけで和気藹々としてます。

それに2人しかいないからお互いに助け合わないと仕事が終わらない。社員が5〜6人揃ってた時は、逆に全然終わらないんですよ。声かけ合わなくても終わると思ってるから。「昨日この時間何してたん?」って聞いたら「トイレ掃除です」って。別の子に聞いたらまた「トイレ掃除です」って、何回やってるん!?ってこともありました。少ないと声かけあってやってくれるからバランスがいい。2人はすごい気があってるんやと思います。

 

 

製造が3人だと外部にも売り場を持つのは大変では?

シェフ:新宿マルイアネックス、伊丹空港、川西阪急、阪神百貨店にしのみやには常設で。西宮阪急へはバレンタインやクリスマスの祭事があると焼き菓子を出してます。売り場は多い方がいいですね。でもあまり遠くには出せないんで近くだけで。基本的には3人ですけど、分業ですね。僕たちにしかできない部分もありますけど、型抜きや簡単な作業なんかはパートさん等にやってもらったり。最近は成型やクッキーカッターとか機械もあって、あとはマニュアル通りに焼くだけなんで。

 

マネージャー:普段 私は販売や事務をするんですけど、製造の部分でまず自分がやってみるんですよ。これなら私でもやれんじゃない?ってチャレンジして、やれた部分だけみんなでもできるよってパートさんたちにやってもらったり。

 

しみず:マネージャーさんがお菓子作りをできないスタッフに対して、通訳ができるようになってから仕事として渡していくって感じなんですね。

 

シェフ:ワンクッション挟むとうまく伝わるんですよね。

 

 

地域とのつながり

マネージャー:他のパティシエさんから「村上シェフってあの年代にしては偉そぶらなくて大好き」って言われてて。

 

シェフ:ガタイはいいけど文化系なんですよ。穏やか〜笑

 

マネージャー:西宮のお菓子屋さんってみんな仲が良くって、商工会議所とか借りて毎月集まったり。十日戎の時に同じ缶にそれぞれのお菓子を詰めて販売したり、お菓子屋さんグループで色々してますよ。

 


 

シェフとマネージャー。おふたりとも経営側の目線を持ちながら、それぞれの役割から異なる角度でスタッフやお店を見守っている。このコンビネーションがお店のバランスを保ち、スタッフさんにとって心地いい環境が築かれているんですね。

 

お忙しい中お時間ありがとうございました。

今回お話をお伺いしたのは...

PROFILE

La Vanille

ADDRESS
〒663-8114 兵庫県西宮市上甲子園3丁目10−7 上甲子園アーバンリズ
OPEN
10:00-19:00(定休:水)
WEB
http://la-vanille.net/