美しいお菓子の缶をつくるために知っておきたいこと
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お菓子の缶のつくり方, モノづくりのはなし
こんにちは!菓子缶メーカーフツー社長の清水です。
ブログを毎日書いていますが、ここ最近の記事を振り返ってみると缶の話がほとんどないことに気付きました。。。あ、ご存知なかったですかね、僕が缶屋さんの社長だということ(笑)ということで、たまには仕事っぽいこともお伝えしておきたいなぁと思い、今日はオリジナルのお菓子の缶をつくる時に知っておいてもらいたいことについて書こうと思います。そういうことなので、モノづくりに興味のない方はこの辺までで、また明日お会いしましょう!
ということで、お菓子の缶づくりの話
さてさて、では缶というモノづくりに興味を持って頂いている方にお話を続けたいと思います。お菓子のパッケージに缶を使う時のメリットとして、商品の付加価値が上がるというものが挙げられます。商品価値が上がる理由として、1つ目は缶という”容器の価値”がお菓子に加わることと、次に単純にその”缶の形状やデザインの美しさ”がお菓子という商品に加わるということがあります。
缶をパッケージに選んだ場合、その時点で容器の価値が付加されますが、そこからさらに商品価値を高めるには缶の形状やデザインの部分で質を上げていく必要があります。その中でもデザイン、とくに外観や見え方という部分はちょっとしたことで大きく変化します。特に材料は選んだものによって表現できることが変わるので、そのへんを理解して缶づくりに活かしてもらえたらなぁと思います。
お菓子の缶に使われる材料は大きく分けて3種類
3種類の材料それぞれに特長があるのです。
1.ブリキ材

1.ブリキ材…3つの材料の中で一番光沢のある材料。ピカピカ光る表面をしていて、見る角度や周囲の明るさによって見える色も変化し、外観の美しい缶をつくるには最適の材料。
2.サテン材

2.サテン材…3つの素材の中で、二番目に光沢のある素材。表面は梨地のようにザラザラした質感で光沢が少ないため、着色した時に色の深みを表現するのが難しい材料。
3.ティンフリー材

3.ティンフリー材…3つの素材の中で、一番光沢のない材料。素材自身の表面が暗いため着色しても色が全て沈むため、全面に白色塗装した上で使用される。金属の光沢感を必要としないデザイン表現に最適の材料。
という以上3つの特長を持つ材料があります。写真じゃ伝わりきらない部分もありますが、デザインによって使わない方が良い材料もあるのでご参考までに。
ちなみに缶屋の社長の僕としては、ブリキを使って缶をつくることをオススメしています。ブリキを使った色鮮やかなお菓子の缶は、光の当たり方や明るさによって常に違う表情を見せてくれます。お菓子の缶は中身がなくなった後も、家庭で再利用してもらえるモノだから、何度見ても飽きない工夫っていうのをつくり手側も意識する必要があると僕は思います。
というワケで、今日はお菓子の缶の材料についての話でした。この話がお菓子のパッケージづくりに携わる人に少しでも役立てば嬉しいです♪
今日もブログを見に来てくれてありがとうございます!
ではではまた~!!
この記事を書いた人

- 東大阪にある お菓子の缶を創る会社 大阪製罐(おおさかせいかん)の三代目社長。自分で考えたモノを形にして、人を驚かせたり楽しませたりするのが好きです。人の心を動かすモノづくりをモットーに日々楽しみながら仕事しています。
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