缶缶工場 社長がお伝えする製造業のWEB活用
公開日:
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最終更新日:2014/08/29
Web & ソーシャルのはなし, 思うこと
こんにちは!菓子缶メーカーフツー社長の清水です。
今日の東大阪は雨が上がった後、ずいぶん涼しくなって過ごしやすくなっています。徐々にですが、季節の変化が感じられるはやっぱりいいなぁって思う今日この頃です。
実は4年前まで・・・
さてさて、突然ですが 僕はつい4年ほど前まで、会社の売上を上げるにはどうすればいいか分からず 路頭に迷っていました。世の中そういう人ってたくさんいるんじゃないかと思います。現に僕は昔悩んでいたし、当時の僕のような立場の人に僕の話が役に立てばいいなぁと思って、今日はそんなことを書いてみようと思います。
当時の僕と僕の会社の状況
お菓子の缶をつくっている僕の会社の当時の状況は、3年くらいの間に売上が25%も落ち込むというかなり大変な状況でした。背景には缶の材料であるブリキ(鉄)の値上がりや、お菓子メーカーさんの包装資材の見直しによる仕事の減少などがありました。ちなみに売上のほとんどは、長年お付き合いのある菓子メーカーさんとのルートセールスで成り立っていました。そんな状況の中で、当時 僕はまだ社長にはなっていませんでしたが、なんとかしなければという想いが強く、いろいろな本を読み さまざまなセミナーに参加して、正直 学生の時よりも勉強しました(笑)いろんなことを吸収しながら、自分や自分の会社に合うやり方がわかりかけてきた時に『製造業のためのWEB活用セミナー』というものに出会いました。製造業もWEBを活用して売上をあげよう!というフレーズは当時の僕にとてもしっくりきました。
勉強して実践したこと
セミナーや連続講座などを受講していろんなことを学び、僕がやってみたのは自分の会社のWEBサイトの見直しでした。まずは自分の会社のWEBサイトがどうなっているのか?会社案内的な ”イマイチ何ができるか分からないサイト” になっていないか?っていうのを今一度見直してみたら、見事にそんなイマイチなサイトなっていました(笑)。
戒めの意味(笑)と、純粋に会社案内として残している元サイト。
(画像をクリックすると若干残念な会社のサイトに飛びます 笑)
WEBサイトを見直す時にポイントになるのは、お付き合いをしたいと思う”理想のお客さま”が、自分の会社のサイトを見た時に「あ、ここなら何とかしてくれるかも!」と思ってもらえるかどうかです。
僕の会社でいえば、理想のお客様は”菓子メーカーや企画会社の商品企画担当者”がそれで、またその人たちが求めているのは、オリジナル缶をつくるための手順や必要となる時間や実績などの情報ということになります。
理想のお客様はどうすれば缶をつくれるのか?という一種の問題のようなものを抱えて、インターネット検索から僕の会社のサイトに辿り着きます。やっと辿り着いたサイトで見た情報が『確かな基盤・・・、そして限りなき前進・・・』という謎な経営方針とかだったら、「そんなもんどうでもいいわ!」って思って二度とそのサイトは見ないです。まあ、実際そんなサイトになっていたので、恥ずかしい限りですが(笑)
自分たちの”当たり前”を発信する
そこから一度 自分の会社の強みだったり、普段フツーにやっていることだったり、今までにつくらせてもらった缶の実績だったりを整理しながら分かりやすく発信するようにしてみました。あと、オリジナル缶のつくり方や人気のある缶の解説とかをブログで少しずつ発信していきました。
新たに作り変えた 現在のWEBサイト。
(画像をクリックすると僕の会社のサイトに飛びます)
そしたらそこからお問い合わせの件数が劇的に変わっていきました。月に4,5件あればよかったお問い合わせが、10件、15件と増えていき、今では月に30件くらいお問い合わせを頂けるようになりました。それをきっかけに新しい仕事が決まることも増え、新規のお客さまからのお問い合わせの中には、こちらが思いもしなかった用途、その要望の中には世の中の潜在的な需要みたいなものが隠れていて、自社の商品開発や既存のお客さまへの提案にとても役に立ちました。
まとめ
大切なことは自分たちの言いたいことを言うのではなく、WEBサイトにたどり着いた人が必要とする情報を準備しているかどうかです。製造業の場合、サイトに来たお客さまは何かをつくりたいもしくは、何かの問題をモノづくりで解決したいと思っているワケで、そこに対して準備する情報は会社の経営方針ではなく、やっぱり会社としてデキるコトをシンプルに伝えることだと思います。
実際のところ、WEBサイトを改善した後にもブログをコツコツ更新したり、FacebookなどSNSを活用したり、WEB広告を活用したりと、他にもたくさん工夫してここまできましたが、とにかく大事なコトは拡散する情報の元となるWEBサイトをしっかりと構築するということです。
「新しく機械を購入して、新しいモノをつくれるようになるんや!」の前に、まずは今 自分たちにデキるコトを人に知ってもらうための情報発信の方が百倍大事だと僕は思います。機械を買っても、会社の存在自体に気付いてもらえなければ、ひょっとすると機械の購入は無駄な投資に終わるかも知れませんからね。
ということで、つらつらと書きましたが、この話があの日の僕のような人に届いて、なにか行動をおこすきっかけになればとても嬉しく思います。
今日もブログを見に来てくれてありがとうございます!
そして最も重要なことは『何かを変えるために行動する!』ってことだと思います♪
ではではまた~!!
この記事を書いた人
- 東大阪にある お菓子の缶を創る会社 大阪製罐(おおさかせいかん)の三代目社長。自分で考えたモノを形にして、人を驚かせたり楽しませたりするのが好きです。人の心を動かすモノづくりをモットーに日々楽しみながら仕事しています。
- お菓子の缶のこと2020.10.05ボンボニエール缶に込めた想い
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