製造業も「自分たちが何者なのか」をハッキリ自覚すべきである
こんにちは!菓子缶メーカーフツー社長の清水です。 台風が迫ってきている今日は、朝から子供の運動会でした。子供のがんばる姿を見ながら、大きくなったなぁとかそんなことができるようになったんやなぁとか、いろいろ思いながら涙腺が緩む秋の日2014です。あ、僕の物思いにふける瞬間の話はどーでもよかったですね(笑)
いきなりですが「あなたは何者ですか?」
さてさて、仕事をする中で「自分たちが何者なのか」を自覚することはすべての企業活動に影響すると思うんです。いきなりで恐縮ですが続けます。 僕はお菓子の缶メーカーの社長ですが、そう名乗るまでには4年くらいかかっています。そもそも会社のやっている仕事は捉え方によっていろいろ変化します。
捉え所一つで変わる
例えば、ブリキ缶メーカー、スチール缶メーカーやオリジナル缶メーカーとも言えますし、オーダーメイド缶メーカーでもいいのかもしれません。ただ、会社の歴史を辿ると、僕の会社は漬物の缶に始まり、岩おこしの缶、クッキーの缶、チョコレートの缶など、この30年くらいは食品、とりわけお菓子の缶を主につくってきた会社です。
でもこの10年くらいでお菓子の缶の需要が減少してきたこともあり、会社としてはお菓子以外の業界での売り上げを伸ばそうと、立ち位置も『菓子缶メーカー』ではなく『オリジナル缶メーカー』として営業活動や情報発信をしてきました。
しばらくそういう活動を続けてみましたが、最終的に僕の会社に注文が来るのはやっぱりお菓子メーカーさんがほとんどで、お菓子以外の業界の仕事を受注するのは上手くいきませんでした。
実は「何者なのか」は大体決まっている
いろんな取り組みをするものの結局はお菓子業界からの注文しか来ないと分かった時に『あ、これってなんか流れに逆らってるな』って思ったんです。
お菓子の業界に生かしてもらってきた ”お菓子の缶屋” なのに、そこをないがしろにして他の業界の仕事が欲しいなんて、上手くいくわけありませんよね。これは『足元を見つめなおせ!』ということだと感じて、改めて自分たちは『お菓子の缶屋』だと自覚することができました。
お菓子の缶屋だと名乗り始めると、不思議と以前にも増してお菓子業界からの注文を頂くようになりました。自分たちの立ち位置がハッキリしたことで、自分たちのやるべきことも明確になりました。世の中の人に夢や喜び、楽しさを届けるお菓子をさらに喜ばれるモノにするために僕たちが缶でお手伝いをする!そんな想いで仕事に臨めるようになりました。
まずは自覚することから
自分たちが何者であるかを考え、気付き、自覚して発信する。そうすることで、隣に見えていた青そうな芝も気にならなくなり、自分たちの周りには青い芝になる可能性のある広い敷地が広がっていたことに気が付きました。って、この表現分かりにくいかな。まあいいや(笑)。
僕がやってみたことは『自分たちが何者であるか』を明確にするという、2時間もあれば誰でもできるとても簡単なことです。ただ、簡単なことだけど ちゃんと自覚していない人や会社も多いんじゃないかと思います。企業活動の根本となる部分はしっかりと自覚しておく必要があると思う今日この頃です。
今日もブログを見に来てくれてありがとうございます!
ではではまた~!!
この記事を書いた人

- 東大阪にある お菓子の缶を創る会社 大阪製罐(おおさかせいかん)の三代目社長。自分で考えたモノを形にして、人を驚かせたり楽しませたりするのが好きです。人の心を動かすモノづくりをモットーに日々楽しみながら仕事しています。
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